2025 年 41 巻 4 号 p. 443-444
オプトジェネティクスとpressure-clamped single-fiber recording を用い,電位依存性ナトリウムチャネル(Nav)1.8 陽性末梢神経と陰性末梢神経の機能解析を行なった.Nav1.8 陽性のAβ,Aδ,C 線維の機械受容器のほとんどは,機械的痛みに関わる高閾値機械受容器であり,Nav1.8 陰性のAβ,Aδ 線維の機械受容器のほとんどは,触覚に関わる低閾値機械受容器であることがわかった.本研究結果は,Nav1.8 との関連が報告されている炎症性疼痛や末梢性感作の機序解明の一助となる可能性がある.