2025 年 42 巻 3 号 p. 340-344
骨性マレット指の評価に際し,末節骨形状を加味した正確な測定方法を調査し,術後成績に影響を与える因子の検討を行った.対象は38 例39 指(示/中/環/小指:6/8/11/14 指)で,平均年齢36.4 歳であった.X 線側面像にて,末節骨体部背側皮質を末節骨軸と定義し,末節骨軸と骨折面のなす角や遠位指節間関節の角度,骨折面の長さ(骨折長),背側骨片関節比率を計測した.骨折長と術後3 か月時の伸展角度に相関を認め,骨折長が短いほど伸展ラグが大きかった.骨性マレット指の治療に際して,従来の予後不良因子に加え,骨折長が有用な指標となる可能性がある.