2026 年 42 巻 4 号 p. 564-566
母指CM 関節固定術は確実な除痛効果と握力やピンチ力の改善が得られるため,若年例に適用されると報告されているが,外固定期間の長さや偽関節などが懸念されるところである.著者らは2023 年9 月以降,若年例を中心としたピンチ力を必要とする患者に対して,CM 関節固定術専用のロッキングプレートであるCMFiX プレート®を使用して橈骨からの骨移植を併用した関節固定術を9 例9 手(全例女性,平均年齢61 歳,Eaton 分類stage Ⅱが1 例,stage Ⅲが8 例)に行った.全例で骨癒合を認め,平均骨癒合期間は7.6 週であった.術後のピンチ力,握力,DASH score は改善し,短期成績は概ね良好であった.CMFiX プレート®はCM 関節固定術用にアナトミカルにプレベンディングされており,関節固定部分にラグスクリューを挿入できる利点を有する.術後外固定を2 週間として治療を行い,全例で骨癒合が得られ,本法は有用な術式の一つであると考えられた.