日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
前腕広範囲骨欠損に対して同側有茎骨移植を用いて 再建を行った3 例
藤澤 拓真入江 徹三好 直樹奥山 峰志奥原 一貴高橋 裕貴
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2026 年 42 巻 5 号 p. 737-744

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抄録

前腕広範囲骨欠損に対して,同側前腕から骨間動脈を血管茎とした有茎骨移植術を用いて骨再建を行った3 例を報告する.症例1:右前腕開放複合損傷.橈骨の骨欠損6cm に対して,尺骨を有茎骨移植して再建した.症例2:右前腕開放複合損傷後に陳旧性Monteggia脱臼骨折が発覚し,肘関節固定術を行ったが偽関節となった.尺骨の骨欠損5.5cm に対して,橈骨を有茎骨移植して再建した.症例3:左肘関節リウマチ.肘人工関節の再置換術後を2 回行った後に感染に至り,インプラントを抜去した.肘関節の欠損10cm に対して,尺骨を有茎骨移植して関節固定を行った.それぞれ術後3.5 か月,4 か月,3 か月で骨癒合が得られた.本法は手技が容易で,移植骨の採取部位や長さの自由度も高く,前腕の広範囲骨欠損に対する再建方法の選択肢と考える.

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