日本手外科学会雑誌
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自由投稿論文
手根管症候群におけるアミロイド陽性例の関連因子と治療成績について
中村 宗一郎中山 政憲清田 康弘八木 満
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2026 年 42 巻 6 号 p. 994-997

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抄録

手根管症候群(carpal tunnel syndrome:CTS)は,全身性アミロイドーシスの初発症状の一つとして知られている.近年,CTS の手術時に屈筋支帯および腱滑膜の一部を採取して病理組織学的検査を行い,全身性アミロイドーシスを早期に診断する試みが広く行われている.今回,著者らはアミロイド沈着を有するCTS の特徴を調べることを目的とし,当院で手術を行ったCTS 患者34 例36 手を対象に,アミロイド沈着の有無とその関連因子および治療成績について検討した.病理組織学的検査によりアミロイド沈着を認めたのは11 例13 手であった.アミロイド陽性例は陰性例と比べて有意に年齢が高く,感覚神経伝導速度が遅延していた.また,アミロイド陽性例では最終観察時に有意に強く症状が残存していた.年齢と感覚神経伝導速度は,アミロイド沈着の有無の予測因子となりうると考えられた.

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