2013 年 27 巻 p. 43-53
社会から求められる高い実践力を有する社会福祉士を養成するために,2007(平成19)年の社会福祉士法の一部改正され,養成教育は強化された.主な強化点に,相談援助演習と実習の強化がある.両科目は,「車の両輪」として連動して教育されるべきものである.本論では相談援助演習を実習の事前教育として位置づけ,実習プログラムの内容から「期待される事前教育内容」を,「コミュニケーション能力」,「スーパーバイジー能力」,「理論と実践の連結(リンケージ)能力」として示した.