日本産業技術教育学会誌
Online ISSN : 2434-6101
技術科教員の資質能力と省察の環境に対する課題意識
谷田 親彦島田 和典室伏 春樹田口 浩継安孫子 啓
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2017 年 59 巻 2 号 p. 79-87

詳細
抄録

本研究の目的は,技術科授業の計画・実施に関連する専門的知識・実践的指導力や,授業の省察に関連する環境への課題意識の実態や構造を,技術科教員への調査に基づいて把握することである。予備調査から構成された計50の質問項目からなる調査票をもとに,全国の技術科教員に行った郵送調査により205の有効回答を得て分析・検討を行った。その結果,知識・指導力への課題意識に関わり「授業や教室の管理」,「学習指導・評価の計画と実践」などの5因子が特定できた。また,省察の環境への課題意識として,「他教員との情報交換」などの3因子が抽出された。技術科教員経験年数が5年未満の教員は専門的知識・技能の不足を感じ,経験年数が20年以上の技術科教員は生徒の個人差に応じた指導への課題意識を有していた。さらに,「他教員との情報交換」を支援する環境を構築することが,知識・指導力に関わる資質能力育成に貢献すると考えられた。

著者関連情報
© 一般社団法人日本産業技術教育学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top