2021 年 63 巻 2 号 p. 207-214
新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」として,子どもの興味・関心を引き出し,言語活動,観察・実験,問題解決的な学習を充実させることが求められている。子どもの興味を引き付け,探究する内容が豊かな教材として,受動歩行教材を取り上げる。先行研究では,幼稚園から大学までの幅広い学習内容を含む教材として紙製4足受動歩行模型が開発され,教材の利用方法や教育的価値を明らかにした。本研究では,小学校5年生を対象として,模型の製作,歩行原理の探究を含む授業実践を行った。児童・保護者対象にアンケート調査を行い,教材に含まれる学習内容や教育的価値を学習前の動機付け,学習活動における学習内容,学習後の児童の興味・関心の3点から明らかにする。アンケートの分析の結果,本教材は児童の興味・関心を引き出し,家庭に持ち帰った後も探究活動を行うなど,興味が継続していることが明らかになった。