2021 年 63 巻 2 号 p. 215-228
言語能力に着目したSTEAM教育連携とメタ認知能力重視の視点から,技術科における問題解決の前段階で,既存の生物育成の技術の開発過程と,技術を社会との関わりから捉える生物育成の技術ガバナンスレビュー学習指導過程モデルの提案及び,同モデルを展開するためのカリキュラムを構想,実践,評価によりデザインし,モデルの効果を検証した。生物育成の技術の見方・考え方と,技術ガバナンスに関わる思考・判断・表現の評価規準で,各々のA基準が70%弱の比率であった。生徒のワークシート記述から,小学校社会科第5学年の育種などの技術の向上に関する既習経験と関連させる重要性が示唆された。また,確認的因子分析の結果,「生物育成の技術の対象概念に関する概念的知識」と「メタ認知能力」とは,r =.39と弱いながらも有意な因子間相関が認められ,本学習モデルにおいては,メタ認知的能力と概念的知識の獲得が相互に影響する可能性が示唆された。