STEM教育研究 : 論文誌
Online ISSN : 2434-6438
教科学習を横断するプログラミング的思考のパタン
星 千枝後藤 義雄小田 理代永田 衣代赤堀 侃司
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 1 巻 p. 19-30

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抄録

小学校新学習指導要領でプログラミングが必修化された。我が国では,英国のようにプログラミングの教科が新設されたのではなく,従来の教科学習においてプログラミング的思考を育むことになっている。限られた授業時数の中で,教科のねらいをふまえながら,その学びを深めるために,どのようにプログラミング的思考を導入すればいいのか。教科のねらいとプログラミングのねらいの両方が相乗効果を生み,より教科理解が進むような教材とは何なのか。そのような問題意識のもと,本研究では,教員が従来の教科学習にプログラミング的思考を導入する観点を明らかにするために,文部科学省のプログラミング的思考の定義に合わせて評価規準を作成し,それをもとに,小学校の現職教員とともにプログラミング的思考を導入した教科学習の教材開発を試みた。開発された教材や諸外国の教材事例を分析した結果,教科学習に取り入れやすいプログラミング的思考のパタンとして7つの分類を提案する。

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© 2018 日本STEM教育学会
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