抄録
小学校において,新学習指導要領により,2020年よりプログラミング教育が正式導入される。ネット上等では,さまざまな取り組みが紹介されているが,いわゆるビジュアル型プログラミング言語を活用したものがほとんどである。そこで,本研究は,キャリア教育が目指すポイントの1つである,将来の職業的自立の基盤となる能力を育てることを意識し,キーボードから入力してプログラミングするいわゆる「テキスト型プログラミング言語」に着目し,同時期に小学校に導入される外国語と接続させた授業を提案し,実践を通してその有用性を検証した。外国語活動でデザインをテーマにした学習に取り組み,その際作成したデザインを,学習した英単語と同じ命令が使える BASIC 言語を使用して,プログラミングし,コンピュータに描かせる活動である。小学6年生で実践した結果,無理なく実践可能であることが明らかになった。