日本血栓止血学会誌
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特集:「血栓止血の臨床─研修医のために I 」
4.術前検査としての凝血学的検査─出血と血栓症の対策
左近 賢人
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2007 年 18 巻 6 号 p. 563-567

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抄録
Point
1) 出血・血栓傾向に関する家族歴,既往歴,理学的所見を必ず取ること.
2) 異常出血や血栓症の原因を自分の頭で考えること.
3) 術前の出血・血栓症対策は「備えあれば憂いなし」である.
4) 術前スクリーニング検査として血小板数,プロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),フィブリノゲン(Fbg),フィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)がある.
5) 深部静脈血栓症(DVT)は肺血栓塞栓症(PTE)と併せて静脈血栓塞栓症(Venous Thromboembolism : VTE)と総称される.
6) 静脈血栓塞栓症は欧米化や高齢化により急激に増加しており,疑うと伴に,周術期には必ずガイドラインに準拠した予防を行う.
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© 2007 日本血栓止血学会
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