慶應義塾大学医学部 坂口光洋記念講座
2014 年 25 巻 3 号 p. 337-342
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要約:造血幹細胞における代謝制御についてはこれまで詳細は明らかではなかった.近年になって網羅的な代謝産物同定技術や遺伝子改変動物を使用することで造血幹細胞は他の前駆細胞や分化細胞とは異なり特徴的な代謝特性を持っており,それを維持する分子機構が存在することが明らかになりつつある.さらに,代謝特性を制御することは造血幹細胞自体の各種の機能を維持するための一つの方法となることも示唆されている.本稿ではこうした近年の研究の進展について概説する.
血液と脈管
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