日本輸血細胞治療学会誌
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Print ISSN : 1881-3011
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原著
輸血管理料算定とその維持に有効なアルブミン製剤の管理体制
増田 有美子志磨 美緒小松 美保鴨川 康代平松 潔子渡邊 由香理池添 香苗河野 武弘
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2013 年 59 巻 4 号 p. 586-592

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抄録
当院は2007年9月よりアルブミン製剤の管理を薬剤部から輸血室に移行し,輸血療法委員会による適正使用推進を強化した.2010年1月に輸血管理料Iを算定し,その後も算定維持に向けた取り組みを継続している.
これまでの取り組みを,薬剤部でアルブミン製剤の管理を行っていた期間(1),当院独自の標準書式を用いて,輸血室による管理を開始した期間(2),高張アルブミン製剤の濃度を変更し,投与後評価体制を導入した期間(3),投与前評価体制を導入した期間(4),輸血管理料算定後,維持するための取り組みを行った期間(5)に分けて,アルブミン製剤の使用量と,アルブミン製剤使用量/総赤血球製剤使用量(ALB/RBC)を算出し評価を行った.その結果,期間(1)から(5)にかけて高張アルブミン製剤使用量は32.3%減少し,等張アルブミン製剤使用量は45.4%減少した.ALB/RBCは3.08から1.86へと低下し,投与前後の血清アルブミン値も有意に低下した.
輸血管理料算定に有効な方法として,標準書式を用いた医師による投与記録の徹底,高張アルブミン製剤の濃度変更,投与前後の評価体制の導入が挙げられた.輸血管理料の算定を維持するためには,医師への個別対応など投与前後の評価体制を強化することが必要であった.
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© 2013 日本輸血・細胞治療学会
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