日本緑化工学会誌
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論文
移植後 2年間のタイサンボク(Magnolia grandiflora L.) とシダレモミジ(Acer palmatum Thunb.) の樹液流動特性
竹内 真一松田 藍西 由貴恵
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2014 年 40 巻 1 号 p. 60-65

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抄録
移植木の活着に伴う樹液流動を精査するため,移植後のタイサンボク(Magnolia grandiflora L.) とシダレモミジ(Acer palmatum Thunb.) の樹幹部の樹液流動を改良型ヒートパルス法である HRMにより 2カ年に渡って測定した。タイサンボクの樹液流動は,7月下旬に最大値を示す自然木の樹液流と同様の季節変動を示し,経年的に樹液流動は上昇したことから,順調に活着していると判断された。また,樹幹内の速度分布は時間経過とともに外側が内側の流れを卓越する傾向が示された。シダレモミジでは,水はけを改善するための盛土への移植の効果を比較実験により検証した。その結果,盛土上の個体の樹液流動は 7月下旬に最大値を示す季節変動を示した。水はけが不良な土壌条件では,樹液流動が移植後に大きな変化を示すことなく,生育不良の様相を呈したが,盛土へ再移植したことにより樹液流は夏期に上昇した。さらに,移植木への灌水の効果について検証した。
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