固体材料の熱拡散率を1600Kから2500K以上まで測定可能なレーザフラッシュ法熱拡散率測定装置を開発した。本装置の性能を評価するため、米国国立標準技術研究所(NIST)において熱拡散率が測定されたPOCO AXM-5Q1高密度等方性黒鉛試料(NIST RM8424)の熱拡散率を測定した。同一試料に対する両装置の熱拡散率測定値の平均値の偏差は1600Kから2500Kの温度範囲で1%以内であった。また、グラッシーカーボンおよび2次元炭素/炭素複合材料の試料について、計量研究所のレーザフラッシュ標準熱拡散率測定装置により1800K以下で、本装置により1600K以上で熱拡散率を測定した結果、室温から2500Kの広い温度範囲で装置に依らず連続的に変化する熱拡散率が得られた。