熱物性
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論文
点接触式温度プローブによる固体熱3定数の測定法
温度プローブの改良
高橋 一郎佐藤 健一
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2003 年 17 巻 1 号 p. 18-23

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抄録
点接触式温度プローブによる熱3定数の測定法は温度プローブが一様温度に加熱できて、その感温部を適当な接触圧で被測定物体表面へ点接触させることを要する。これまでの温度プローブがその要件をどの程度満たし得るかを検討し、本報では熱電対温度プローブの改良と、それを格納するプローブホルダーを開発した。温度プローブの加熱方法に関しては、軸方向に生ずる温度分布が熱物性測定にいかに影響するかを実測と理論解析によって調べた。また、適切な加熱量を検討するため、被測定物体への伝熱量とプローブ加熱量との関係を調べた。測定時の接触熱抵抗の影響度を理論解析した結果、本測定法は適切な接触圧が付加できるため熱抵抗の影響を容易に軽減できる。
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© 2003 日本熱物性学会
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