熱物性
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論文
Fe-Si混合系融体のモル体積の組成依存性と局所構造
水野 章敏丹野 光浩高橋 竜太郎河内 大弥渡邉 匡人
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2014 年 27 巻 1 号 p. 3-8

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抄録

Fe-Si系融体のモル体積の組成依存性と局所構造との関連を明らかにするため,ガスジェット浮遊法を援用した放射光X線回折により高精度構造データを取得した.Si濃度が33~70at.%の組成において得られた構造因子は,短距離秩序の形成さらに中距離秩序の形成を示唆する特徴を示した.また,動径分布関数のピーク位置の組成変化から,Si濃度が増すにつれて融体中のFe-Si間の原子間相関が強くなり,Si濃度が80at.%近傍で平均原子間距離が最も短くなることを示した.さらに,Si濃度が増加するにつれてモル体積が増加するにも関わらず,平均原子間距離が縮むことに関して,原子間の結合の異方性を考慮することにより考察を行った.

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© 2014 日本熱物性学会
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