日本獣医麻酔外科学雑誌
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短報
猫の尿管閉塞に対する非X線透視下におけるSUBの設置に関する検討
菊池 里奈藤井 克幸上林 悠人塚畑 宏大佐藤 愛実早瀬 彩乃小宮山 典寛
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2020 年 51 巻 2 号 p. 29-35

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抄録

ネコの尿管閉塞に対する療として、SUB(Subcutaneous ureteral bypass)はスタンダードな治療手段であるが、その多くがX線透視下で実施されている。我々はSUBの設置を、超音波ガイド下および術中単純X線撮影(非透視下)で行っており、今回はその13症例の治療成績、合併症、予後について検討した。その結果、超音波ガイド下におけるSUB設置においても腎数値は従来の報告と同様に改善し、臨床症状も改善した。合併症に関しては、今回の検討では従来の報告に比較すると、術後感染率がやや高かったが、長期的な予後は良好であり、超音波ガイド下でのSUB設置はネコの尿管閉塞に対する有効な一手段と考えられた。また、SUBのカテーテル閉塞防止に関する検討として、食餌内容変化と尿比重の関連を検討したが、症例数が少なく今回は明らかな結果は得られず、更なる検討が必要と考えられた。

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© 2020 一般社団法人日本獣医麻酔外科学会
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