酪農学園大学獣医学群獣医学類伴侶動物医療学分野
酪農学園大学獣医学群獣医学類伴侶動物医療学分野 日本小動物医療センター
2020 年 51 巻 3+4 号 p. 46-51
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広範囲に狭窄し、穿孔した食道を有する6歳例の猫に対して、部分切除や吻合術が困難であったため、径の大きいネラトンカテーテル(NC)を食道へ挿入し、唾液の通過を確保すると同時に、NCを型にして食道となる管腔を再建した。NCを3ヶ月留置した後に抜去し、その後3年以上は軟らかい食餌ではあるが、吐出や嘔吐なしに自力採食可能であった。このことより食道の変性が広範囲におよぶ致死的な症例に対してNCを用いて管腔を再建する方法は有用であると考えられた。
獣医麻酔
獣医麻酔外科学雑誌
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