獣医臨床皮膚科
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総説
犬の皮膚細菌性偽菌腫(ボトリオミセス症):新しい2症例の報告と文献のレビュー
Danny W. Scott
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2007 年 13 巻 3 号 p. 135-140

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抄録
皮膚細菌性偽菌腫は非分枝状,非糸状細菌を起因菌とした慢性化膿性肉芽腫性感染症である。犬における発症は極めてまれであり,過去の報告においても十分に診断が確定されたといえる症例は3症例のみである。皮膚病変は瘻孔形成を伴った深在性の結節あるいは局面を特徴とする。組織内粒子は肉眼的には観察されないこともある。確定診断は皮膚生検と培養検査により行われる。予後には注意が必要であり,外科的切除や長期間の抗生物質療法により寛解が得られない症例も存在する。
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© 2007 日本獣医皮膚科学会
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