獣医臨床皮膚科
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原著
  • 寺島 美穂, 久野 格, 深町 輝康, 今西 市朗, 江角 真梨子, 伊從 慶太
    2020 年 27 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/30
    ジャーナル フリー

    本研究は犬アトピー性皮膚炎に各種セラミド製剤を適応し,オクラシチニブの減薬効果を検討した。合計16例のアトピー性皮膚炎の犬が本試験に供され,すべての症例はオクラシチニブ(0.4–0.6 mg/kg,1日1回,経口投与)の全身投与を3ヶ月以上受けていた。症例は無作為に2群に振り分け,それぞれ毎日の経口および外用スプレーのセラミド製剤,1週毎のスポットオンセラミド製剤を84日間適用した。すべての症例においてオクラシチニブが継続投与され,試験開始から42日目までは常用量(0.4–0.6 mg/kg,1日1回),42–63日において常用量の半量(0.2–0.3 mg/kg,1日1回),63–84日において常用量の半量を隔日投与とした。試験開始より3週毎,84日間にわたって,獣医師により犬アトピー性皮膚炎重症度指数(CADESI-04)を,飼い主により痒みスコア(PVAS)が評価された。両群ともにオクラシチニブ減薬後のCADESI-04およびPVASの平均スコアは,オクラシチニブ減薬前と比較して有意な差は認めなかった(P>0.05)。また,各評価日における各スコアの群間差も認められなかった(P>0.05)。以上の結果より,今回試験に供した外用スプレーおよび経口セラミド製剤,スポットオンセラミド製剤は,いずれもCADにおけるオクラシチニブの全身療法の減薬に貢献した可能性が示唆された。

  • 貞本 和代, 坂本 祐一郎, 門屋 美知代, 末信 敏秀
    2020 年 27 巻 1 号 p. 11-19
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/30
    ジャーナル フリー

    0.3%ロメフロキサシンの点耳薬であるロメワン®のイヌ細菌性外耳炎への使用時における安全性および有効性を確認することを目的として,使用成績調査を実施した。本調査では,副作用発現状況の把握を目的とした安全性調査および,有効性および細菌学的効果を承認前に実施した治験成績と比較することを目的とした有効性調査を実施した。安全性評価の対象となった613症例のうち,3症例に副作用(嘔吐,耳擦過傷および外耳障害)が認められ,副作用発現率は0.49%であった。有効性評価の対象となった103症例における有効率は66.0%(68/103)であった。また,有効菌種であるS. intermediusS. canisおよびP. aeruginosaの消失率はそれぞれ77.1%,79.0%および92.3%であり,ロメワン®は有効菌種に対して高い細菌学的効果を示した。以上の結果より,ロメワン®は副作用発現率が低く,有用な薬剤であることが示された。

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