獣医臨床皮膚科
Online ISSN : 1881-2236
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原著
猫胸部側背面から採材した健常皮膚の真皮におけるCD3+およびPax5+リンパ球
Daniel C. FickleDanny W. ScottJeanine Peters-Kennedy
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キーワード: , 真皮リンパ球, 皮膚
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2017 年 23 巻 1 号 p. 5-8

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抄録

ヒトやウシ,ヒツジ,イヌおよびアルパカに由来する健常皮膚の真皮には,非常に小数の常在性T細胞が存在する。本研究では,健康な猫の真皮におけるCD3+細胞(T細胞)ならびにPax5+細胞(B細胞)の分離率を調べることを目的とした。29頭の猫について胸部側背面に由来する健常皮膚の生検を行い,真皮浅層および深層に存在するCD3+細胞ならびにPax5+細胞を免疫組織化学染色により解析した。29頭中1頭で,真皮浅層にCD3+細胞が2細胞のみ検出された。B細胞は検出されなかった。

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© 2017 日本獣医皮膚科学会
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