獣医臨床皮膚科
Online ISSN : 1881-2236
Print ISSN : 1347-6416
ISSN-L : 1347-6416
短報
犬から分離されたStaphylococcus pseudintermediusが示すオキサシリン耐性を予測するためのセフォベシンディスク拡散法のブレイクポイントの再評価
寺井 洋子野口 洋大伊從 慶太井手 香織岩﨑 利郎須藤 哲長西藤 公司
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 23 巻 2 号 p. 73-76

詳細
抄録

犬膿皮症の病変部ならびに健常犬から分離されたStaphylococcus pseudintermediusが示すオキサシリン(MPIPC)耐性を予測するための,セフォベシン(CFV)ディスク拡散法のブレイクポイントについて再評価を行った。その結果,CFVおよびMPIPCに対する阻止円の直径には強い正の相関が認められた。MPIPC耐性を基準としてReceiver operating characteristic解析を行ったところ,CFVディスク拡散法のブレイクポイントが≦25 mmの時に感受性・耐性の一致率が96.9%となった。以上の結果から,本研究で定めたCFVディスク拡散法のブレイクポイントは,S. pseudintermediusにおけるMPIPC耐性を予測する上で有用であることが示された。

著者関連情報
© 2017 日本獣医皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top