浜村動物病院
ASCどうぶつ皮膚病センター
2002 年 8 巻 3 号 p. 37-41
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ゴールデン・レトリバー,4歳齢,雄に急性腎不全が生じ,対症療法にて軽快後,躯幹に広範な脱毛を伴う強皮症様皮膚硬化が認められた。組織学的に真皮全層にわたる結合組織の著しい増生が認められた。血液検査で軽度の正球性正色素性貧血および甲状腺ホルモンの低値を認めた。甲状腺製剤の投与により皮疹は劇的に改善され,休薬後6ヶ月経過するが皮疹の新生を認めていない。以上より,急性腎不全を契機とし,続発性甲状腺機能低下症の関与した広範な皮膚線維症が予想された。
獣医皮膚科臨床
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