獣医皮膚科臨床
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症例報告
乳腺原発が示唆された鎧状癌様皮疹を呈する転移性皮膚癌の老犬の1例
浅野 敦男柴田 久美子永田 雅彦南光 弘子
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キーワード: 病理組織検査, 乳腺癌, 丘疹
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2001 年 7 巻 3 号 p. 29-32

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抄録

乳腺癌を原発とし, 人にみられる鎧状癌に類似する皮疹を呈した老犬の転移性皮膚癌の1例を経験した。症例はミニチュア・ダックスフンド, 11歳齢, 雌, 右第5乳腺領域に合致した皮下結節を認めた。4カ月後右腋窩を中心に丘疹の散在がみられ, 徐々に頸胸部に拡大し不整な硬結を呈した。病理組織像は転移性皮膚癌に合致しており, 胸部X線検査で胸水を示唆する所見が認められた。皮疹発症8カ月後に呼吸不全による死の転帰をたどった。

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© 2001 日本獣医皮膚科学会
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