獣医皮膚科臨床

症例報告

尾の脱毛を呈した犬の甲状腺機能低下症の2例

白井茂雄

2001 年 7 巻 3 号 p. 25-28
発行日: 2001/09/20
公開日: 2008/05/16

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd95.7.25

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

2頭のゴールデン・レトリーバーが全身の被毛減量と尾の脱毛を主訴に来院した。犬種と特徴的な臨床所見の他に, 雄の症例ではT₄値と治療試験から, 雌の症例ではT₄fT₄c-TSHの各検査値からともに甲状腺機能低下症と診断した。2症例ともレボチロキシンナトリウムの投与により症状は著しく改善された。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2608K)
乳腺原発が示唆された鎧状癌様皮疹を呈する転移性皮膚癌の老犬の1例

浅野敦男, 柴田久美子, 永田雅彦, 南光弘子

2001 年 7 巻 3 号 p. 29-32
発行日: 2001/09/20
公開日: 2008/05/16

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd95.7.29

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

乳腺癌を原発とし, 人にみられる鎧状癌に類似する皮疹を呈した老犬の転移性皮膚癌の1例を経験した。症例はミニチュア・ダックスフンド, 11歳齢, 雌, 右第5乳腺領域に合致した皮下結節を認めた。4カ月後右腋窩を中心に丘疹の散在がみられ, 徐々に頸胸部に拡大し不整な硬結を呈した。病理組織像は転移性皮膚癌に合致しており, 胸部X線検査で胸水を示唆する所見が認められた。皮疹発症8カ月後に呼吸不全による死の転帰をたどった。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (3253K)

図譜

脱毛のみが症状であった犬の甲状腺機能低下症

関口麻衣子, 岩崎利郎

2001 年 7 巻 3 号 p. 33-34
発行日: 2001年
公開日: 2024/04/25

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd95.7.33

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (12383K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）