日本野生動物医学会誌
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研究短報
日本産オオコノハズクOtus bakkamoenaから得られた鳥類寄生性旋尾線虫, Geopetitia sp.
横畑 泰志須藤-山地 明子
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1996 年 1 巻 2 号 p. 131-133

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抄録
福井県三方町で拾得されたオオコノハズク斃死体の筋胃漿膜面から雌の線虫1虫体が得られ, 特徴的な尾部の形状などからGeopetitia sp.と同定された。本報はこの属の線虫の日本から, およびフクロウ目からの初報告例である。本属の線虫は海外の動物園で多種の鳥類の間に流行し, 重篤な病原性を示した例が知られているため, 今回の例は, 国内の動物園においてもこの属の線虫に注意が必要であることを示すものであろう。
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© 1996 日本野生動物医学会
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