日本野生動物医学会誌
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特集
希少動物の種の保存を目的とした保全繁殖技術
楠 比呂志
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2005 年 10 巻 1 号 p. 1-12

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抄録
地球規模での環境破壊により, 現在, 多くの野生動物が絶滅の危機に立たされており, それらの種の保存は我々人類の急務である。保全繁殖技術(Reproductive Technologies for Species Conservation)とは, 希少動物の種の保存を目的とした繁殖技術を指す。本稿では, 生息地外保全を補完する手段としての保全繁殖技術の役割と重要性について論ずるとともに, その実際として, 生殖子(配偶子や胚)の採取法(人工腟法, マッサージ法, 電気射精法, 死後回収法など)について概説する。
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© 2005 日本野生動物医学会
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