日本野生動物医学会誌
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研究短報
動物園で飼育されるニシローランドゴリラ(Gorilla gorilla gorilla)の尿中8-OHdG量を指標とした健康評価に関する予備研究 : 特に原虫感染個体との比較
水尾 愛大島 由子今西 亮北田 祐二笠原 道子橋崎 文隆和田 晴太郎松永 雅之高井 進大沼 学翁長 武紀萩原 克郎真田 良典浅川 満彦
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2009 年 14 巻 1 号 p. 77-80

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抄録
生体内の酸化ストレスを評価する一般的な生体指標である尿中8-hydroxyguanosine(以下,8-OHdG)量を国内飼育下の9頭のニシローランドゴリラにおいて定量した。検査対象個体に原虫感染が認められたが,臨床症状は観察されなかった。全個体の8-OHdG値(ng/mg creafinine)の範囲は4.3〜193.1,各個体の中央値の幅は6.8〜52.4であった。原虫陽性と陰性個体との8-OHdG値の比較を行い,有意差は認められなかった(>0.05)。
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© 2009 日本野生動物医学会
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