抄録
本研究では、顎関節joint effusionの検出における脂肪抑制MR画像の有用性について評価した。対象は顎関節部の痛みを主訴として来院し、MRI検査を施行した200症例(400顎関節)である。MRI検査は顎関節部に対する通常の撮像に加え、fat saturation法による脂肪抑制画像をも施行し、それぞれの撮像法により検出されたjoint effusionの検出率および疼痛との相関性について分析した。結果としては、疼痛のある顎関節においては、通常のT2WIに比べ脂肪抑制T2WIによる検出率は有意に高かった。また、いずれの撮像法においてもjoint effusionと疼痛との相関性は認められたが、脂肪抑制MR画像の方が通常のT2WIに比べ有意に高い相関性を示した。