抄録
わが国の高齢者人口は年々増加傾向にあり、さまざまな問題がクローズアップされ、国や地方自治体は介護保険法の施行などの対策を講じている。この様な状況下で高齢者の受診率が高い当科においても、高齢患者の詳細について把握しておく必要があると考えられる。今回、2002年度に新患として第1義歯科を受診した患者を対象に調査を行った。対象患者数330名のうち、65歳以上の高齢患者は119名で全体の36.1%を占めていた。さらに高齢患者について各々の地域、全身疾患の有無や種類、紹介元、当科での処置内容などについて調査を行い検討した。地域別では北九州市が98名(82.4%)と非常に高率を占めていた。また何らかの全身疾患を有するものは119名のうち73名で、有病率は61.3%であった。今回の調査では現状分析であったが、今後も継続して調査を行うことにより、患者の動向を詳細に把握し、高齢者診療の実態をより明確にしたいと考えている。