九州歯科学会総会抄録プログラム
第66回九州歯科学会総会
セッションID: O-18
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破骨細胞誘導系に対するコンドロイチン硫酸の作用について
*新名主 耕平有吉 渉一宮 久之菅崎 紳辻澤 利行高橋 哲西原 達次
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抄録

破骨細胞誘導系において、コンドロイチン硫酸の影響についてin vitroの系で検討しコンドロイチン硫酸の骨代謝への影響について調べた。マウス骨髄細胞培養系を用い、破骨細胞分化誘導因子存在下でコンドロイチン硫酸の破骨細胞誘導に対する影響の検討した、併せて、RAW264.7細胞を用いて破骨細胞形成に及ぼす影響を調べた。さらに、RANKLとコンドロイチン硫酸の親和性についても検討した。コンドロイチン硫酸B・Eを添加することで骨髄細胞における破骨細胞の分化誘導を抑制した。コンドロイチン硫酸B添加により、RAW264.細胞においてRANKL刺激によるRANKの発現が抑制され、さらに親和性について調べたところ、コンドロイチン硫酸BとRANKLが結合するという結果が得られた。コンドロイチン硫酸B・Eは、破骨細胞分化誘導を著しく抑制し、その作用は、RANKLに結合することによって前破骨細胞様細胞に対するRANKLのシグナル伝達が抑制されることによるものと考えられた。

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© 2006 九州歯科学会
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