九州歯科学会総会抄録プログラム
第66回九州歯科学会総会
セッションID: P-24
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パラタルバーの設定位置が厚さ弁別能に及ぼす影響
*麻生 千織松木 貴彦鱒見 進一
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キーワード: 弁別能, 厚さ, パラタルバー
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抄録

上顎部分床義歯装着の際,患者の口腔感覚にどのような影響が生じるか調査することを目的とし,パラタルバー設定位置を基に4種の口蓋床を作製し、口蓋被覆部位の違いが厚さ弁別能に及ぼす影響について検討した.被験者は,顎口腔機能に異常が認められない正常有歯顎者10名(男性3名,女性7名,平均年齢26.6±3.03歳)である.実験片として基準片と厚さを0.2mmずつ薄くしたテスト片を用いた。基準片とテスト片をそれぞれ舌上に置き、舌と口蓋間で厚さを認識してもらった。そして基準片とテスト片の厚さが初めて異なると答えた時の差を弁別閾値とした。その結果,全部口蓋床と比較して中・後パラタルバー部位被覆口蓋床は弁別閾値が低くなったが,前パラタルバー部位被覆口蓋床との間に有意差は認められなかった。そして3つの中で前パラタルバー部位被覆口蓋床が最も弁別能が低く、中パラタルバー部位被覆口蓋床が高い傾向にあった。

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© 2006 九州歯科学会
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