九州歯科学会総会抄録プログラム
第66回九州歯科学会総会
セッションID: P-29
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平成17年度の九州歯科大学附属病院総合歯科の歯科医師臨床研修状況について
-症例報告-
*曽我部 浩一農蘇 千絵永松 浩西野 宇信佐伯 桂木尾 哲朗寺下 正道
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抄録

九州歯科大学附属病院総合歯科では、臨床研修歯科医(以下研修医)の研修は複合研修方式を採用している。4月から7月までの4か月間は全員が当病院で研修を行う。その後は前期日程と後期日程の2グループに分けて協力型施設で研修を行う。平成18年度よりの歯科医師臨床研修義務化にあたり、現在の臨床研修内容を把握するための基礎資料として、研修医が担当医となり治療し発表した症例報告内容を分析した。研修開始4か月終了後より研修医に患者配当を行った。診療内容について発表し以下の項目を分析した。研修歯科医一人あたりの患者配当数、患者の年齢、性別、主訴、診断名、初診日から終診もしくは引き継ぎ日までの日数、患者ひとりあたりの平均治療回数、処置内容。研修医全員が症例報告を行った。おもな分析結果は平均配当数;1.4人。平均年齢;44.8歳。男女比;1:4。平均治療回数;10回。処置内容;保存系、補綴系、口腔外科系の順で多かった。平成17年度は研修医数が少ないこともあり、全員が少なくとも責任担当患者1症例以上の治療経験を持つことができた。このため充実した研修内容になったものと思われる。平成18年度は研修医数が増えるため症例の確保に工夫が必要と思われる。また4か月の短期研修もあるため、少し早い時期に患者配当を行うことも検討すべきと思われた。

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