抄録
2006年2月にレイテ島南部で発生した大規模山体崩壊による岩屑なだれに関して, 高分解能衛星画像を使って地形的な特徴の把握を行った。特に, ALOS PRISMのステレオ画像を使用して流れ山地形の実体視判読を行い, 流れ山地形のポリゴンデータを作成しGIS上で地形解析をおこなった。また, その結果を磐梯山の火山土地条件図の流れ山ポリゴンデータと比較検討した。その結果, 山体崩壊の規模に応じて形成される流れ山の大きさや流送距離が違うこと, 流れ山の流送距離と流れ山の長径卓越方向に関連性があることなどが明らかになった。