抄録
2004年3月26日, インドネシア国のバワカラエン山において大規模な崩壊が発生した。本論文は, バワカラエン山の大規模崩壊による堆積土砂の崩壊発生から2年間の経年変化を衛星観測高精度DEMを用いて定量的に明らかにしたものである。崩壊の発生により, 旧河道を崩壊土砂が埋塞し, その後1年目には全般的にガリー侵食が卓越し, 侵食によって年間最大で60m程度の河床低下をもたらした部分が見られた。2年目には一部に侵食の卓越する部分が残ったものの全般的には侵食を示す範囲がせばまり, 一部においては堆積を示した。変化量の経年変化は崩壊発生1年目の流出量36. 3百万m3から2年目には8. 3百万m3に減少した。