日本地すべり学会誌
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研究ノート
破砕帯地すべり地区における地下水位計測と実効雨量に基づく地下水位の降雨応答特性
海野 寿康中里 裕臣井上 敬資高木 圭介
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2008 年 45 巻 3 号 p. 219-226

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抄録
近年, 豪雨による斜面災害が多発するようになっている。本研究では, 降雨から地すべり安全率を予測する手法の基礎として, 破砕帯地すべり地における豪雨と地下水位の相関関係の把握を目的に, 農地地すべり地区に設置されている複数のボーリング孔の孔内水位と地区降雨量の観測や地下水位の降雨応答解析を行った。その結果, 地下水位の降雨による変動に基づき実効雨量の半減期を決定することで, 該当地区におけるおおよその降雨~地下水位関係を得ることが可能となった。得られた知見から地下水位の変動挙動のタイプ分けを行うことができ, それらは降雨形態の違いにより生ずると考えられる。
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© 2008 公益社団法人 日本地すべり学会
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