日本地すべり学会誌
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論文
超丹波帯の赤色珪質粘板岩と凝灰質粘板岩の互層中に発達する重力性傾動構造
柏木 健司横山 俊治
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2010 年 47 巻 3 号 p. 129-137

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抄録
上部ペルム系の赤色珪質粘板岩と凝灰質粘板岩の互層中に発達する, 急傾斜する劈開の重力性傾動構造の構造解析を実施し, それらの地質素因と形成過程を明らかにした。重力性の傾動は, 二つの区別されうる運動像により生じる。それらは, へき開に沿うすべりによるクリープと, 完全に分離したブロックの回転による転倒である。重力性の傾動に際して, クリープが先行して生じ, 引き続いてクリープと転倒が同時に進行する。劈開割れ目は, 凝灰質粘板岩中に選択的に形成され, 一方で赤色珪質粘板岩中では希である。赤色珪質粘板岩中には, へき開に斜交して多数の石英脈がみられる。これら石英脈は, アンカーとして赤色珪質粘板岩中におけるへき開に沿うすべりを抑止し, 凝灰質粘板岩中における劈開割れ目の発達を促進した。
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© 2010 公益社団法人 日本地すべり学会
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