毎年のように発生する大規模土砂災害に対して, 筆者らは地域防災力を向上させるために10年以上防災教育を実施してきた。こうした活動とともに, 2014年8月及び2018年7月に広島地域において発生した大規模土砂災害では, 被害を受けた住民に対して技術的支援を実施した。さらに, 専門士業との連携により被災直後のボランティア活動の運営, 被災者の見守り・相談支援を行うとともに, 災害発生・応急復旧の説明, 豪雨時の避難のあり方, 被災後のまちづくりなどの支援を実施した。本報では主に2018年7月の豪雨災害の復旧・復興活動を通して災害後の支援のあり方, 支援の活動内容, 評価, 今後の課題等について取りまとめた。