日本地すべり学会誌
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総説
地すべり地形分布図の意味の再考とAHP評価の構築
宮城 豊彦
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2026 年 63 巻 2 号 p. 43-49

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抄録

 日本における地すべり地形の認知と地図化は, 長崎県北松地域の地すべり地形分布図の試作に端を発する。その後, 多少の試行錯誤を経て, 防災科学技術研究所の事業となり, 第52回 (平成25 (2013) 年度) (公社) 日本地すべり学会研究発表会において全国の刊行終了が報告された。この間, 2000年度に改正された「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律 (通称 (新土砂法) 」の中で, その位置づけが実質的に確定した。この背景には空中写真の実体視判読と現地をベースとした議論と考察があった。また, 地すべり地形の分布が広範囲に確認されるに伴い, それらの再活動リスクの評価が求められることとなった。この展開としてAHP評価が提案され, 各方面での応用が進んでいる。本報告ではその概要を, 特に, 「いつ・誰が・どのように考えたのか」を振り返り, そこから得られる発想や事実への気づきの蓄積が, AHPによる再活動危険度の評価に展開した背景を考察した。

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