抄録
風化土層の移動は岩盤面の形態に規制されるのではないかという予想のもとに, 岩盤面の形状を推察し得る四つの地すべり地の調査結果をもちい考察の対象とした。まず岩盤面の形状を立体模式図で表わし, それらをI型とII型に分類した。次に, こうした岩盤面の凹凸状形態と風化土移動現象との関係を考察し, 変動部と移動方向は岩盤面の凹状の形態に相応するという類推をした。最後に, 1年オーダー, 50-100年スケールで想定でぎる風化土層のブロック状の移動現象を, より空間的に解析する要素として, 岩盤面形態を把握することの重要性を考えた。