同層準同岩質の地層でも, しゅう曲軸部のほうが, 翼部にくらべて, 地すべりの発達が著しい。そこで, いろいろな構造的位置にある岩石を採取して, 三軸圧縮試験を行なった。その結果, 軸部の岩石のほうが, ヤング率が小さくダクティリティが大きい, つまり, より流動しやすいことがわかった。さらに, 軸部と翼部とでは, 断裂系の発達程度もその性質も異なり, 軸部には開口型の伸長性割れ目が発達する。これらは, いずれも岩石の強度や風化の程度を大きく左右し, 地すべりに影響を与えるものと思われる。
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