地すべり
Online ISSN : 1884-3956
Print ISSN : 0285-2926
ISSN-L : 0285-2926
姫川中流域の地すべり及び崩壊について
北沢 秋司
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 17 巻 3 号 p. 12-21_1

詳細
抄録
姫川中流域の地形, 地質の特徴と地すべり及び崩壊の分布を検討した結果,(1) 地すべり地は開析の進んだ流域の広い侵食谷にあり, それは, 傾斜15°~20°をピークとする正規分布をなす。地質的には, 第三系の泥岩地帯に集中的に分布する。また, 断層にかかわるものが86%を占めている。噴出岩類の貫入している地帯では規模が大きく, 頭部に崩壊を伴う。 (2) 崩壊は, 幼年期の地形の平坦面直下及びキャップロックを形成する急斜面及び背梁付近に多く, 傾斜45°~50°をピークとする正規分布をなす。また, 発生する位置は, 山麓緩斜地に多い。 (3) 地すべり及び崩壊の人為的要因として, 用水路の溢流, 破壊等及び森林の取り扱いも見逃すことはできない。
著者関連情報
© 社団法人日本地すべり学会
前の記事 次の記事
feedback
Top