抄録
北海道神居古潭帯で採取された蛇紋岩の不撹乱状態および再構成の試料について, 三軸圧縮試験, 繰返し一面せん断試験, 膨潤圧試験, スレーキング試験などの各種力学試験を実施した。試験の結果, 蛇紋岩のピークせん断抵抗角φ'pは不撹乱, 再構成によらず, 31±2゜ 程度の値をとり, 残留状態のせん断抵抗角φ'rは27~28゜と予想外に大きい。しかし, 蛇紋岩粘性土の非排水せん断強度はダイレタンシー特性の違いから, 不攪乱蛇紋岩の4分の1以下と大幅に低下する。また, 予め葉片に沿って二分し, 試料の表面を磨いた状態での試験結果から得られた葉片に沿う最小のせん断抵抗角は6.5゜を示した。