日本下肢救済・足病学会誌
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総説
TASC II ─その1
中村 正人
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2010 年 2 巻 1 号 p. 3-10

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抄録
要旨:TASC は本症の診断,治療に携わるすべての医療関係者に情報を提供することを目的にした下肢閉塞性動脈硬化症(peripheral arterial disease)のコンセンサスドキュメントである.2007 年にTASC II として改定版が公表された.このTASC II をシリーズで今後解説していく.本稿では疫学,リスク管理,非侵襲的診断について述べる.本疾患の病態は無症候性,跛行趾,重症虚血肢に分けられる.その生命予後はいずれの群でも不良である.心血管死が75%に及ぶが,PAD はアテローム血栓症の一部分症であり,複数の血管領域に血管疾患が重なって存在するためこれは当然の帰結ともいえる.一方,跛行肢において下肢の予後は概ね悪くはないが,重症虚血肢では下肢の予後,生命予後ともに不良である.したがって,全身を見据えたリスク管理が重要となる.食生活,生活スタイルの欧米化により本症は本邦でも増加していくものと推測される.病態を含めたup date な知識が要求される.
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© 2010 日本下肢救済・足病学会
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