抄録
要旨:重症下肢虚血の症例は増加傾向にあるが,下肢切断を回避して創傷治療を得るためには多くの領域にまたがる集学的治療が必要である.しかし下肢の血流評価と血行再建,創傷治療,処置をタイミング良く進めていくには,治療全体の流れを把握して,それぞれの領域についての治療の連携を良好に機能させていくことが重要であり,一施設では困難な場合が多い.私たちは重症下肢虚血の集学的治療の実践のために,兵庫県で『下肢の創傷治療を考える会─神戸Podiatryミーティング』を,平成16 年から立ち上げて,活動を続けている.多くの領域の先生方に参加していただき,治療に必要なネットワークの形成を進めてきた.下肢創傷治療の要点をあげ,研究会における基本的な目標とネットワークの形成について報告する.