2010 年 2 巻 2 号 p. 119-126
要旨:皮膚・排泄ケア認定看護師は,創傷ケアやスキンケアの知識や技術を有している.また,組織横断的な褥瘡ケアの啓蒙で予防指導や重症化防止の技術を培ってきた.ここに足のアセスメントが加われば,皮膚・排泄ケア認定看護師のもつ技術は,足を救う大きな力になると考えられた.そこで,まず診療科の壁がない看護部のフットケアチームを発足し,情報共有を開始した.看護師同士の連携は,必要な診療科医や各部門との連携も円滑にする.これまで士気を高めて褥瘡ケアを啓蒙してきたように,皮膚・排泄ケア認定看護師はもっている技術を更に磨きながら,足病に関わる多くの人に創傷管理を含めたさまざまな情報提供をすることが必要である.