抄録
はじめに:下肢救済のためにフットケアが重要視されるなか,基礎知識不足から足病変リスクを見過ごし重症化することも多い.当院でもフットケアチームを立ち上げ院内教育・足病変の早期発見・治療に努めていたが,知識・技術が浸透していなかった.知識と技術の向上のためテスト形式での教育を取り入れたので報告する.対象・方法:透析看護師20名,①筆記テスト(基礎知識,症例検討),②実技テスト,③アンケート調査を実施した.結果:基礎知識テストでは合格点を80点とし,合格率は1回目0%,2回目57%,3回目で100%であった.アセスメントは不十分で看護展開できず,実技は個人差が大きく消極的だった.知識不足を実感・自信がもてる・指導や看護介入ができるようになったという反面,実技は苦手意識がなくならないとの意見だった.考察:テスト形式を取り入れ指導を行ったことで知識が習得され,ケアや指導に対し自信がもてモチベーションの向上に繋がったと示唆される.