抄録
日本下肢救済・足病学会は学会制定の認定師制度を設けた.2015年度より1期認定師が誕生した.認定師は,いままで下肢救済・足病の治療が縦割りセグメンテーションであった部分を横割りセグメンテーションにして治療に深みをもたらす役割,つまりGatekeeperを担うものとなる.また,足病という潰瘍のみではなく足全体の疾患に対する知識をもち,患者に向き合うことが肝要である.下肢救済・足病学会認定師である医師は,いままでより責任を負う立場として振舞うことを意識していく.Gatekeeperのみならず市井への啓発活動,医療従事者への教育の場の提供など,一層下肢救済・足病の診療の中心として,先導者を担っていくと思われる.将来的には,下肢救済・足病学会認定師としての活動は幅広くなっていくと予想される.